韓国人の正規社員への道。非正規と正規の狭間で。それでも韓国に就職しますか?

韓国の生活
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今回は日本人の私が見た韓国の雇用環境について述べてみたい。直接には外国人には関係ないように見えるが、実は日本人が韓国で就職する上である程度把握しておくべき点でもある。つまり、日本人が雇用されるうえで、これらが影響してることともいえるからである。

もし、今後韓国で正規で就職したいと考えている方に参考になればと思う。今回は私が大学で見聞きしたないようをもとにしている。

正規社員になるまで

最近こんな話を聞いた。韓国人の同僚、彼女は大学の職員である。数年前に入ってきた。すでに5年以上がたつようである。私は彼女が正規の社員であるとばかり思っていた。そんなある日、

私、正規雇用されたんですよ。

と話してきた。とてもうれしそうだったが、そこまで行く道のりがとても大変で、苦労話をしてくれた。

てっきりすでに正規の社員であるとばかり思っていた私は、これほどまでに、正規の雇用が難しいのかを改めて知ったのである。彼女は

ここ数か月、面接を5回も受けて、そして、やっとのことで、内定されたという。

その時思ったのは、たしかに

大学の職員が数年して、いなくなっていることであった。私は気にはかけなかったが、その意味がよくわかった。

つまり、職員であっても、非正規であるばあい、数年したら、辞めざるをえないということなのである。

大学でそうなのであったら、他の会社や企業なども、当然こういった構造になっていることは間違いない。

私が大学に就職したころ、ある女性社員が入ってきた。彼女も正規の社員になったことを、誇らしげに語ってくれた。

しかし、その間、休む時間も、息つく暇もないほど、働いていた。それほどまでにしないと、正社員にはなれないのだろうか。

そうなのだろう。その働きぶりや、上司への従順がなければ、正社員の面接でひっかっかるのであった。

私は韓国の社会の現実を肌で実感した。

韓国で生きていくこと

韓国語でよく、「食べるために生きていくために」という言葉使われる。ニュアンスは、食べるために、生きていくために、働かなければならないでしょ。ということである。

この韓国は中高生にもある程度あてはまる。受験は何のためか。「食べて生きていくために」である。

韓国で生きていくための現実であろう。

非正規:これは教授にも当てはまるのである。韓国の教授は長年、この非正規として大学を回りながら、講義をする。いわゆる時間講師である。授業をした分だけ、授業料が支払われる。定期的な給料はない。

夏休み、冬休みなども、給与はないから、働き続けなければならない。

そこで、数年前、それを問題視して、デモを起こし、非正規の教授に生活の保障をしてくれ、となった。法案は通った。つまり、正規の雇用を大学はしっかりしなければならないというものである。

しかし、

大学はどのようにしたのか?

正規の大学教授の時間割を増やし、非正規の教授を雇用しないように頭を使ったのである。わかりづらいかもしれないが、ある程度の決まった授業時間を今現在雇用している教授に割り当てれば、それ以上、雇用はしなくていいのである。

結局、非正規の教授は雇用されなくなったのである。時間講師の枠も減ってしまった。

という悪循環!

これは、現在の大学が危機に直面していることとも関係している。

2023年には入学者が激減する。ので、大学の正規の雇用も、構造改革しなければならない。という時代を目の前にしているというのである。

大学は閉鎖されるかもしれない。現にそういった大学が出てきている。統廃合も進んいる。

競争社会

そんな状況で外国人の雇用は増えるだろうか。韓国人の避けたい重労働はあるであろう。

しかし、雇用されても、待遇はどこまで、韓国人と同等かというとそうではない。

韓国にいれればそれでいい、待遇など覚悟します。という人はいい。しかし、長年ある企業で働いていても、何も待遇が変わらないと、やはり欲はでてくる。

ここで、外国人だからそうなのであろうか。

韓国人もこのような、ジレンマで仕事をしていることも多い。数年して退職する人も多い。それが、40代には会社を退職するというのであるから。

現実はこうである。

私が見る限り、これをしょうがないと受け止めて、次に足を踏み出している韓国人は多い。

自営業、ビジネス、再就職、そして移民など。

韓国人はたくましてく、競争社会になれている。生きる力がある。

学歴社会の悪循環はある。それでも、そういった困難をなんとか乗り越えようと、日々生きているようにも映る。

仕事人間

日本人も仕事に忠実である。

韓国人はどうであろうか。

私が職場で直接見聞きしてことからすると、

韓国人も相当仕事人間である。ということである。

真面目という、意味よりも、

熱心というイメージであろうか。

朝から晩まで、働きづめである。

週末も返上である。

不平不満をぶちまける。

それでも、やることはやる。

バイタリティーがある。

ただ、あまりにも、余裕がない。そして、無理をしている。さらに、

人の目を気にする。上司や部下、そして周囲のだれか。

年が若ければ若いほど、その傾向は強くなる。

これが「仕事」人間を生む要素になっているのかもしれない。

最近日本の留学生が、韓国就職を希望する。

この現実を理解することはとても大切であり、韓国人に負けない、バイタリティーはきっと必要であると思われる。

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