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韓国が感染者数を減少させたわけは?韓国の戦時体制と国民意識。

比較文化
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韓国は4月の末に入り、新型コロナ感染者が急激に減少し今や一桁台、ソウルは「0」という報告も聞かれます。どうしてでしょうか。数日前までは、南の慶尚南道やテグでは数百人の感染者が毎日続出していたのです。

これは、やはり国のありかた、国家の非常事態時の体制が影響されていると考えられるのです。韓国は北朝鮮と対峙しています。数十年間戦争一歩手前、休戦、臨時体制をとっていたのです。国民はこの感覚は身に沁みついています。国の在り方は、常にどうしたら北と対話しつつも、対抗し開戦時への備えをするか。そこに焦点があてられます。

その中で一番国民特に若者と密接にかかわっているのが、「徴兵制」。大学に入るやいなや、この徴兵、軍隊にいつ入隊するかを計画しなければなりません。家族の中に息子があれば、当然にそのことを理解し数か月は離れ離れになるのです。その間に戦争が起こらないとは限りません。北との一触即発は年中です。

この軍隊、特に軍医や公衆保険医が今回現場で活躍したのです。

1.PCR検査の主役は誰?

PCR検査の回数が多いことでしられています。ではそれだけ保険所の職員がいたのでしょうか。そうではないのです。この6000万件という数の検査を実施した大半は、この公衆保険医という医者として試験をパスした学生が軍隊に行く代わりに3年間地方で軍医として働くというものです。

正直軍隊に行きたいという若者は少ないといえます。できれば、逃れられたい。医師として職業に就く人たちは、兵役の代わりにこの公衆保険医として勤務すれば、軍隊にはいかなくてもいいということなのです。

そして、検査は保健所に行かなくても、彼らが訪問する、つまり訪問検査が実現したことで、感染の拡大を抑えられたのもこの感染者蔓延を防いだといえるでしょう。こうした、軍隊の体制が整い、それを当たり前として考えている韓国には、こうした国家の危機においては心強い存在であることは間違いありません。

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2.感染者への追跡、プライバシーは?

次にこの感染者の行動の追跡です。感染者が発生したら、すぐにその行動を追跡して、地域住民に知らせます。これは「プライバシー侵害」ではと思われるのですが、韓国はこのことにはある程度認めていました。

どうしてか。

これも戦時体制の賜物といわれるかもしれませんが、韓国には「住民登録証の番号」が各自に割り当てられます。韓国国民であれば、だれでも所持していて、銀行口座開設、電話の登録、クレジットカードの申請などは全てこれを基に作成されるのです。どうしてこの番号が必要なのか。

それは、韓国国民であることを確実に証明するためと、北朝鮮からのスパイを防止するためなのです。どの人がどういう行動をし、どういう生い立ちなのかを、瞬時に把握できるのが、この制度なのです。これも、ある程度国民は自らの情報が国家に管理されていることを、認めているのです。

よって、このことも、今回の感染濃厚接触者の追跡に役だったと言われます。

3.日本との比較

日本はアメリカから共産圏の脅威から守られてきました。また、戦後処理から徴兵制がないのです。そんな数十年の年月で、国民の意識にいざ戦争が起きたらという危機意識は薄れていることは間違いないのです。

今回は戦争ではなく、パンデミックという目に見えない「敵」との闘いでした。その防御態勢にうまく機能しているかどいうか。これは、すぐにできるものではないのです。また、国家権力への恐れや戦後から続く国が軍隊を持つことの反発もあるでしょう。

いずれにせよ、国家の非常時にどう対応していくか。これを教訓に制度を整え高めていくことも必要であると考えられます。

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