韓国で最近ニュースで取りざたされているのが「医療改革」。
これは前政権から引きずってきたものだ。前政権のムンジェイン政権では果せなかった。
1.どうして今、医療改革なのか
韓国にはビッグファイブという5つの大手病院がある。ソウル大学付属病院、セブランス病院、サムソンソウル病院、ソウル聖母病院そしてソウルアサン病院だ。
しかし、これらはみな首都圏にある。では地方はどうか。
地方の病院は患者は少ないく、医師の数も少ない。地方と首都圏の格差がここにある。
医療改革の目的は、この地方の病院のサービスを改善することにある。
最近看護師も待遇の悪さで、辞めていく人も多いという。海外に看護師の資格をとるという道を選ぶ人も多い。
そこで、まず医師の数を増やすということから始めようとするようだ。しかし
医師協会はそれに反発した。
2.医師協会の反対とスト
大韓医師協会つまり、お医者さんの組合である。この大学医学部の定員を600名に増やすという政策に反対し、ストライキをしたのだ。それが、前政権のときだった。
今回の2022年の大統領選挙で医師協会はユンソギョル大統領を指示。それは、この医療改革をしないということを期待してのことだった。
しかしながら、今回ユンソギョル大統領は医学部の定員の増員を3000名とした。以前の政権が掲げた数よりも数倍の多さである。
それほど、医療改革が急がれているということの現れなのであろうか。また、
来年の総選挙を控えての、形だけの政策なのだろうか。
政府は医師会の反応より、民意を優先したと見ることも可能だ。
3.医学部の定員
医学部の人気は止まらない。
ソウル大学の在学生が、医学部に編入したというニュースも話題になった。
いま、医学部に人気が集まっている。子供たちの将来の希望職種の一位は医者だという。
地方の大学の医学部もソウル大の学部より、優秀な学生が入学するケースも多い。
そんな中、既存の医師は、医者の数が増えることで、待遇が悪くなるのではと危惧するともいわれる。
4.高齢化と少子化そして必須医療
少子化や高齢化によって医療界にもひずみがでてきている。そのうちの一つが必須医療である。これは、小児科や産婦人科のことである。
これらの受容が少子化のあおりをうけて、今小児科や産婦人科の病院が激減してしまった。それをカバーすることも今回の医療改革に含まれている。
今後の改革の行方を見守っている。医療は国民の幸福度とつながるものだ。
コメント