この冬、零下の中、忠清北道に行ってきました。世宗という都市を知っていますか。そう、あのハングル創始者の世宗と同じ名前の都市です。
世宗市は政府行政機関を移転することで設けられた新都市なのです。
いま韓国のいたるところで、特にキョンギ道というソウルの郊外に着々と作られているのです。そのうちの大規模な国家的なプロジェクトがこの
世宗市なのです。
ほとんどの、行政機関は移転しました。残ったのは、国会、最高裁、大統領官邸、国防省といったい主要なものだけです。
1段階から3段階まで計画されていて、2030年に完成。今年までには
すでに2段階が完成しました。
1.世宗市とは
正式な名前は「世宗特別自治区」そして特徴は
「行政中心複合都市」となります。あらゆるものが複合して、調和し、環境にやさしく、人々が平安にくらせるように設計されています。
世宗市は忠清北道という韓国では真ん中に位置する場所にあります。
よって、南のプサンや全羅道のクァンジュまでもアクセスするのに便利となります。
やく2時間だそうです。
たしかに私もソウルから車で走って、2時間でした。今後直行できる高速もできるので、できたらもっと早く到着するでしょう。
2.世宗市の見どころ
世宗市の見どころはまわりに観光地が多いことです。特にここは百済の地域でもあったので、歴史的な遺跡なども多く、また高麗時代からのこる由緒ある寺院もあります。
それが、崇徳寺(すとくさ)というところです。
世宗市の中では、「湖水公園」があります。ここは散歩のコースがあり、湖水を一周するのに8.8キロあるそうです。とても大きく、ゆったりと散歩が楽しめますし、自転車で回ることもできます。
そして、水上舞台という島がって、そこで世宗市の全景を見ながら、講演が行われます。
また「政府庁舎屋上庭園」もみどころです。私が行ったときはコロナで入れませんでした。ここは3.6メートルの庭園が屋上にあり、ギネスにのったそうです。大きさはサッカー場が11面入るといいます。
鳥観図をみると、龍の形に見えませんか。龍の形をモデルに作るそうです。ここにも風水の考えが取り入れられているのでしょうか。
3.現状と今後の展開
現在人口は14万6千で、だいたいが公務員の家族です。今後は50万に増やす計画です。ソウルのように住宅難に悩まされない都市づくりをめざし、住宅の供給が20万家具に及ぶようにつとてめているということです。
交通渋滞をなくし、環境にやさしい都市づくりを目指しています。
韓国はソウルに人口が集中しすぎています。それによって多くの弊害が起こっているのはたしかです。地方を活性化させるためにもこの世宗市の行政機関移転は一躍を担うと思われます。
ただ、ソウルが今まで都市としての機能を十分はたし、漢江の軌跡といわれるほど、ソウルの果たしてきた役割を思えば簡単に首都を移転とはいかないのではないでしょうか。
私がこの世宗市に行ってきた感想は、周りはほんとに何もない、かた田舎です。都市を離れたら電灯もありませんでした。そこにポツンと都市があるといった感じです。
ただこういったところが向いているとうい人もいるでしょう。また、世宗市はソウルやプサンなどといった首都には2時間で往来できるのです。そのことを考えると、そこまで不便なことはなさそうです。むしろ、時間がたてば住みやすい都市になるとも考えられます。
日本も今後行政首都を移転するかどうかの議論は起こると思われます。そのときこの韓国の世宗市が大きなモデルとなることは間違いないようです。
映像はユーチューブ:ファナムチャンネルにアップしました。そちらも参考にしてみてください。
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