1.学費は安い上に、奨学金もねらえる。
韓国の大学といえば、他の外国と比べると比較的安い。ことは知られている。それでも、学費には変わりないので、学費はばかにならないのである。
ちなみに、国立(ソウル大)と私立(ヨンセ大)の学費は以下のようになっている。韓国では登録金といいます。
国立(ソウル大学) 人文:2,442,000won 社会:2442,000won 自然:2450,000won 工学:2998,000won
私立(ヨンセ)
人文:3537,000won
工学:4662,000won
高くはないが安くはないといったとこであろうか。韓国の学生にとっては大きな額であるといわれる。私立の場合は政府がこの登録金(学費)を凍結して、それ以上あげないようにしているようだ。
そこで韓国の学生は国から支給される奨学金(給付型:返済の必要のないもの)をねらって、一生懸命勉強する。成績によって合否がわかれるからだ。
私は韓国の大学現場にいるが、この奨学金のためにある意味、勉強しているといっても過言ではない。親に負担をかけたくないという親孝行からきている。また、学費のためにやむを得なく休学する学生もいる。
韓国の学生が休学するほとんどの理由が学費とういほどだから、留学生にとっても学費を捻出するのはたやすいとはいえないであろう。
さらに、韓国の物価も上昇している。これは韓国留学する際に、ぜったい押さえておきたいものである。
交通費、食費、などは日本と同じか、高めかもしれない。私が韓国で滞在しながら、実感するのは、この物価の上昇のスピードである。最初韓国に来た当時は
”こんなにも、安いのか”と驚いたほどである。とくに交通費。しかし、今は違う。
バス代:1300ウォン(乗り換えでは追加料金はない)
電車代:1400ウォン
食費:学食は4000ウォン~5000ウォン、市内の食堂は5000ウォン~8000ウォン
教科書代:約20000万ウォン
留学を考える場合、学費だけでなく、生活費も考慮しておくことは大切である。
ただ、寮費やアパート代は日本よりは安めと考えていいでしょう。日本人は
ひとり部屋を望む人が多い。現場にいてもそれを痛感する。が、
ひとり部屋はあって、ないようなもの。最近留学生がが増えたのか、ひとり部屋を設ける大学は少ないくなっているようである。
寮の費用(二人部屋):約25万ウォン
アパート:約30万ウォン~50万ウォン
もし、ひとりで住みたい場合は、ハスクやワンルームがいい。ハスクはあまり勧められないが、ワンルームは最近とても、よくできていて、費用はかかるかもしれないが、快適に過ごせるかもしれない。
ハスク:約35万ウォンから60万ウォン 私も数か月ハスクにいたことがあったが、不便だった。
ワンルーム:50から60万ウォン ただし保証金が500万ウォンほどかかるかもしれない。
そこで、費用を抑えたいとなると、
学費の免除という手段をやはり考えるであろう。いわゆる奨学金である。
そんなときに、日本の留学生が利用できるのが、2つある。
1)日本学生支援機構(JASSO) 2)韓国政府による奨学金である。
まず日本学生支援機構(JASSO)の奨学金をみてみよう。
これは返済不要の給付型奨学金と利子とともに返済する貸与型の二つがある。さらに、国内奨学金と海外留学奨学金がある。
① 海外留学支援制度(協定派遣):月額7万円 交換留学の場合
② 学部学位取得型:月額74,000円 年度250万円を上限とする授業料支給
③ 大学院学位取得型 :月額104,000円
https://www.jasso.go.jp/ JASSO公式サイトはこちら
韓国語も駅前留学のNOVA まずは体験レッスン!次に韓国政府による奨学金も
返済の必要のない奨学金なので、申し込むにこしたことはない。
条件さえ整っていれば日本人ならだれでも申し込むことができるのである。
ただし、決められた大学だけなので、それは事前に調べておくことは必要だ。
まず、大学生の場合。
① 月額900,000ウォン ② 往復航空券支給 ③ 授業料免除 ④ 語学研修費(一年以内の語学研修費) ⑤渡航一時金、帰国一時金(10万ウォン)など。⑥特別奨学金(月額10万ウォン:TOPIK5級以上保有者) ⑧健康保険(月額6万ウォン)
ただし、大学入学時にはTOPIC3級以上が必要となる。
大学院の場合。
① 月額900,000ウォン ② 往復航空券支給(20万ウォン) ③ 授業料免除 ④渡航一時金、帰国一時金(10万ウォン) ⑤ 研究費年に2回 ⑥論文印刷費 ⑦健康保険(月額6万ウォン)
大学、大学院いずれも、書類審査、駐日大韓民国大使館で面接がある。よって、常に大使館からの情報を受け取れるようにしておく。
<以下奨学金取得の流れである>
願書:9月 1次選抜:10月~11月 2次選抜:11月 大学で3次:12月 最終発表:1月 2月に入国
<奨学金内訳>
航空料 実費
定着支援金 20万ウォン(1回)
生活費:90~100万ウォン
医療保険:月2万ウォン
語学過程:80万ウォン(半期)
学費:500万ウォン限度で支給
韓国語優秀者:10万ウォン
研究費:学期当たり21~24万ウォン
論文印刷費:50~80万ウォン
帰国準備金:10万ウォン
以上の内容を含め、韓国留学に関するサイトは韓国留学総合システムを利用することもできる。日本語でのサービスもある。
さらに大学ごとの情報も調査できる。大学名は英文で入力する方がいいかもしれない。
この奨学金が難しくても、韓国では大学ごとに、留学生に奨学金を設けているところが多いいので、実際それを利用する学生は多いと思われる。
それを利用することにこしたことはなく大学によって奨学金はまちまりなので、情報合戦みたいなところがある。実は韓国は留学生の誘致に最近気を使っているのです。つまり、留学生にはたくさん来て学んでほしいというのが本音なのだ。
これは現場にいる私が言うのだから確かである。特に、日本の学生は大歓迎のところがある。
そこで、注意したことがある。
ただし、奨学金がもらえるから、いい大学だと思って入学しないこと!
学費よりも、いかにその学校の授業の質が高いか?それを見ることも大切で、就職や留学生活のサポート、これらもかならずチェックして下調べをすることをすすめる。
そういう意味で、私立の有名校や留学生が多いところは、それなりのサポート体制が整っていることは確かである。
また、卒業したあとの進路ややりたい専門をしっかり見据えることが必要である。
ただ韓国に住みたいというだけでは、専門分野を韓国人と同じレベルで勉強することになるので、
途中でリタイアなんてことにもなりかねないのである。そういう学生もみたとはある。
しかし、留学にはメリットはたくさんある、以下の記事も参考にしてもらえたら、留学のたしになるものと思う。
ソウルではなく、地方や京畿道(ソウル近郊の都市)の大学はかなりの奨学金を支給しているともいわれる。よって、ソウル近郊の学校もある程度視野に入れて、探すこともお勧めだ。奨学金より、学校の質、ここをまず考えて留学の方向を考えるのがいいと思われる。
最後に企業や財団から出ている奨学金もあるので、掲載しておく。
- アジア優秀芸術人材奨学生
- ポスコ青岩財団(アジア学生韓国留学奨学)
- 韓国国際交流財団
- デウン財団
- プサン国際交流財団
- サムソン夢財団
- えんぴつ財団
- ハンセイエス24文化財団
2.大学はレポート、論文作成という文章力が決め手
大学しかり、大学院しかり韓国語で文献をよみ、韓国語でレポートや論文を書いていくことになる。
これは、留学するうえで一番ハードなところかもしれない。
先行研究や文献を片っ端から調べていくのであるが、精神力がものをいう。
この文献を読み、先行研究を調べるのに80%が費やされると思われる。
その次に、自分なりの考えや研究方法をまとめていく段階に入るであろう。
韓国語で初めからレポートや論文を書いていくのは、中々脳の中で、考えが整理しづらい。
もちろん、日本語と韓国語は似ているのであるが、それでも、論理的にまとめていくためには、まずは日本語で考え、日本語で書いてみることが必要であろう。
よって、少しずつでいいので、日本語で書き、それを韓国語に翻訳していくほうが、遠回りであるようで、文章が整い、見てわかりやすい文章になると考える。
私が苦労したのは、日本語を韓国語に直す段階であったと思うが、それゆえに、構成はまとまった感じはあったようである。
そこで、韓国語が確かに間違っていないか、添削していくことが必要となると思われる。翻訳添削サービスを利用したり、友達や知り合いに頼むということもありうる。しかし、しっかりした、添削ができているかは保障できない。やはり、しっかりした、添削サービスを申請するのが確実かと思われる。
ネイティブによる高品質な翻訳大学生活、大学院での生活で、いくら奨学金を受けたとしても、意外と費用はかかるもの。
ぜひ、奨学金にチャレンジして、費用の心配なく、学業に専念できる環境で留学生活をエンジョイしてもらいたい。
そして最後に健康管理。韓国の気候は日本とは似ているようで、かなり違っている。急に暑くなり、急に寒くなるの繰り返し??そのためには、ストレスをためず、
運動をすること、クラブに入って体を動かす、食べ物をしっかり食べること、
日本と同じ四季があって、それほど寒くもなさそうなどと、韓国の気候を甘く見ないほうがいいであろう。日本からの薬などは準備することは必須である。
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