1.国際結婚から学ぶ結婚生活のありかた。
最近国際結婚が増えてきました。というより国際結婚が当たり前の時代に入ってきたようです。私は国際空港を利用することが多いせいか、子供連れの国際カップルを見る機会をよく見かけます。
国際結婚自体を希望する人はそれほど多くはないでしょうが、海外進出と共に、そのような出会いが多くなっているのでしょうか。
私も国際結婚(韓国)ですが、国際結婚だからといって同じ国同士の結婚とくらべて大きく差はないと思っています。
他の国、言葉や文化の違う国の人と一緒に生活することで、結婚ということを深く考えさせられたことはあります。
それは、結婚生活はお互い異なった者同士が、一緒に生活することということでした。
日本人と韓国人、外見は似ていても、習慣や考え方はやっぱり異なります。そだった環境も違うのですから、当然です。
日本人同士であったとしても、地域や育った環境が異なれば、それは当然考え方や価値観はことなるのです。まったく同じということはないのです。
よって、相手が異なるという前提で、結婚生活を営むことが大切かと思います。
そして、言葉が違うからこそ、対話が大切だということに気づきました。その分外国語を勉強しなければならないでしょう。
言葉も通じないのにどうして夫婦生活がなりたつのか?と疑問をもつ人も多いでしょう。そうです。言葉が通じないから、やはりそこに疎通の限界があるのです。これは国際結婚で一番難しい点ではないかと思います。
深いところまで表現ができないこと、語彙力の不足、言葉のニュアンスの違いなどです。韓国はどちらかというと、遠回しよりも、ダイレクトに話すことが夫婦でも多いといいます。
韓国はどちらかというと、自分の正当性を主張しあうところがあるので、日本人もそのように自らの立場は強く主張する必要があったりします。
国際結婚で難しいのが、対話のありかたかと思います。
2.文化の違いへの理解
次に、文化の違い。韓国は家族を大事にする、それを当然だと思う、といったところがあるので、義父や義母への態度や付き合いかたに最初はなれなかったと思います。
また、必ず1年に二回の祝日(旧正月とチュソク )には電車で4時間かけて会いにいくこと。さらに、突然何の連絡もなく、近くまで来たといって、家で寝泊まりしたことなど。韓国では当たり前のようでしたが、これもカルチャーショックでした。
さらに、子供への教育スタイルの違いも夫婦の葛藤のもとになるでしょう。国際結婚は当人だけでなく、いづれ生まれてくる子供への接し方、教育にもかかわってくるものです。
たとえば、韓国の教育は親が直接教えると、よくない影響を与える。家庭教師、塾などの立派な先生が教えなくてはいけない。という考えです。韓国は先生がとても偉い存在としてみられているので、先生にまかせるのです。
あまりにも先生に任せ過ぎではとも思うほどで、自力で勉強させるという方法はあまりとられていないようです。とにかく、教えてもらうというスタンスです。
3.メリットは?
しかしながら、国際結婚のメリットというと、やはり子供が国際的になる。つまり、二重国籍をもち、二つの言語を操る、完璧ではなくても、一方の国のことや文化を理解し、好きになってくれる。ことではないかと思います。
無理に言語を教え込まなくても、父親、母親が外国籍なので、関心をもつのは当然でしょう。
一方的な偏見は少なくなると思います。幼いころは、両親の国に直接赴き、生活を経験することはおすすめです。
しかしあまり無理やりに教え込むと、反発もするので、旅行をしながら、楽しみながら、その国の文化にふれるようにするのがいいと思います。
4.手続きと名字の変更?
国際結婚の手続きは意外とシンプルです。
必要なものは
1)婚姻届け
2)戸籍謄本
3)パスポート
4)婚姻要件具備証明書
この4)は在日大使館や領事館で受領します。簡単に言うと、この人は外国人と結婚できます。この国ではこの人を国際結婚できることを認めますという証明書となります。
この四つがそろうと、「婚姻届受理証明書」が発行されます。
最後に名字ですが、変わることはありません。名字はそのままを希望したら、そのままです。
名字を変更したい場合は、届けます。詳しくは最寄りの役所に相談してみてください。
手続きはそれほど複雑ではありません。もっとも複雑なのは、結婚後の生活そして子供を産んで育てることから始まるかと思います。
国際結婚はダイナミックであり、冒険であると考えます。
日々が新しく、刺激的であると。
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