週末韓国のチョンジュ(清州)に行ってきました。ここはソウルから車で二時間くらい南に行った市でちょうど慶尚道と全羅道に挟まれた形となっています。
話によると、ここは教育都市として有名で、かつ有名なお寺が数か所あるとのことです。http://www.cheongju.go.kr/japanese/index.do
さらに、ちょうどナツメ(サムゲタンなどに入っている実)のお祭りが行われていました。
さて今日は冷麺で有名なお店、オジャンドン(五壮洞)フンナムチプ(興南家)を紹介したいと思います。ここは主にソウルにあることは知られています。でもここ清州にもあるのです。
冷麺はムル冷麺やビビン冷麺と色々な種類があります。
こちらがそのメニューです。
上から、水冷麺、刺身ビビン冷麺、肉ビビン冷麺、混ぜた冷麺、暖かい麺、麺
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右はハヌ(韓国の牛)汁ごはん、ハヌ(韓国牛)の焼き肉となります。
私はこの日は右に汁ごはん、つまり牛肉を煮詰めた暖かいスープにごはんをいれて食べる、ハヌクッパプを食べました。
このお店は1953年で北朝鮮から戦火をのがれてきたノヨンオンという方がお店を開いたことから始まったそうです。
このフンナム興南というところはフンナムの刑務所があったところで、反政府(当時は反共産党)の人を入れて過酷な労働をさせたそうです。
アメリカの爆撃でようやくたくさんの人が逃げることができたといわれます。
とにかく韓国の動乱はすさまじいものがあり、北朝鮮から逃れてきた人が、家族とも別れ別れになってしまう悲劇は多かったのです。
もちろんふるさとを置いて逃げてきたわけですから、ふるさとが恋しいですね。そこで、この店を開き、自らのその募るふるさとの思いを食事にしたわけです。
彼女はこう思ったそうです。
”すべての食事を私の家族が食べるんだと考えて作りなさい”といったそうです。
今は3代目だそうです。これを見て食事を作るときは家族を思いながら作っていることを思うと、食事を作るとは何なのかを改めて感じさせてくれる日でした。
私の家族。ふるさとに家族を置いてきながら、その思い、郷愁の思いを食事に投入したこと。そして、いつかは別れ別れになってしまった家族に会えるんだという思い。これらが、このお店を全国に広がるお店に発展させた原点なのでしょう。
北朝鮮のフンナムを思いながら、食事をいただき、また私も東京のふるさとを思いながら食事をいただきました。
帰りの夕陽も何か遠くのふるさとを思い出させるものでした。
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