『日本陶磁器(やきもの)の旅 일본 도자기 여행』を読んで。日本の近代化の礎。

ファナムの雑記
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私は最近日本のやきものに魅了されている。

これは近所の図書館でゴッホの本を見ようと本棚を見ていたときに、偶然みつかた本からであった。本の題は『日本陶磁器の旅』というものであった。そしてそれだけではない。日本の陶磁器から始まって、ヨーロッパ全土をこの陶磁器をテーマに旅行しながら執筆したシリーズとなっていた。

副題が「九州7大朝鮮窯」と記されている。他にも江戸や京都といったテーマで出版されている。かなりの量の労作ともいえるのではないかと思われた。

著者はチョヨンジュン作家だ。「時事ジャーナル」や東亜日報」の編集長を務めたという。小説家として登壇したと記されている。

とにかく、日本全土の陶磁器をくまなく調査し、ヨーロッパも制覇するほどの調査と執筆には驚くものがある。

この中で彼が最も力点を置いているのが、まずは朝鮮陶工による日本の陶磁器への多大なる貢献だ。これは以前から言われていたことであるが、詳細に記されていることが目を引き付ける。

そして、もう一つ私が印象深かった論考が、日本の近代にこの「やきもの」があったことだ。つまり、日本とくに佐賀県は、有田焼を中心としてヨーロッパに多くの陶磁器が売られていったという経緯である。このような貿易が日本の近代とくに大砲を購入する大きな財政的バックアップとなったということなのだ。

たしかに、ヨーロッパの人々特に王族や貴族が熱狂するほどの価値はある。伊万里焼をみればだれもが頷ける。

陶磁器がこれほどまでに日本だけではない。世界に影響を与えていることに感嘆した。茶道は武士の嗜みとなり、精神の支柱ともなっていった。たかが皿や茶わんである。しかし、どうして人々はそこに引き付けれらるのだろうか。

私はもう少しこの陶磁器、つまりやきものを知らなければならない。どうして、焼き物が人々を引き付けたのか。そして現在のデジタル時代と人工知能の時代。この時代に陶磁器を人々はどのように見ているのか。

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