第1回:忠清南道の天安市(チョナンシ:천안)での暮らし。ソウルから少し離れた新しい日々。中堅都市を生きる。

韓国の生活
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引っ越しから3か月たった今

富川市からここ天安(チョナン:천안)市への引っ越し。決断にはかなり時間はかかった。転職というのだろうか、職場がここ天安に移ってから、都心と天安を往来。通勤時間はかなりかかった。それでも2時間以内だった。その間、高速列車の中で寝たり、本を読んだり、ニュースを聞いたりしていた。

でも引っ越してずいぶん楽になった。よく通勤にあれだけ時間をかけていたか不思議に思った。

引っ越し当初はどこに何があって目的地にどうやって行くのか、さっぱりわからず戸惑った。今はバスの路線を把握。そしてどこに何があるかだいたい把握した。

都市から離れてみて...

韓国ではだれもがとにかくソウルをはじめ、京畿道の首都圏に住みたいと思う。実際私も引っ越す前は、都市から離れると、なんだか時代に取り残された気分になるのかと心配だった。ここ天安(チョナン)に来てみて、意外とそんなことはなかったことがわかった。そして、今やどこにいてもネット社会でかつ配達のアプリでほしいものはすぐに手に入る、不便なことはないのだ。

ここ天安はインフラや商業施設は一応整っている。ほんとうの田舎はどうなっているかはわからないが。

私は散歩や自然が好きだ。とりあえず、天安にも周辺に低い山がいくつもある。週末や朝のちょっとした散歩にも適している。急な山はないのだ。

都市の方がいいのかというと、実はここから都心までは1時間もかからない。そしてGTXなる現在のKTXより早い高速列車もできるという話しだ。お金はややかかるが、それほど都心にでるのに苦労はしないし、こらからもっと都心は近くなるはず。

天安(チョナン)という街

天安(チョナン)といえば、ホドグァジャ(くるみいりとあんこの入ったパン)が有名。天安駅やバスターミナルにはたくさんのホドグァジャのお店がある。

列車の中や、バスの中で食べるために、お店でこのホドグァジャを買っていく人がいる。これで2000ウォンから3000ウォンと安い。また、お土産用にセットになっているものもある。

あんこが入っているから、日本人には口に合うと思う。天安(チョナン)でなくても、ソウルや首都圏でもたまに、ホドグァジャのお店は見かける。ぜひ一度食べてみてほしい。老舗のお店がおすすめだ。

大学が多くて、若い年齢層が多い

それから、この天安市は大学が意外と多い。

檀国(タングク)大学、白石(ペクソク)大学、祥明(サンミョン)大学、などあわせると12校ある。4年生の総合大学だけでも6校もあるのだ。

学生は地元のチョナンだけでなく、ソウルや京畿道そして忠清道や慶尚道からも通っているようだ。たしかに、位置的にいってもどこからでもアクセスできるのはすごい。

チョナンからソウルまでは列車で約1時間の距離。首都圏に近接しているといってもいい。

また大学が置かれた理由として、大学の誘致に有利だったそうだ。それは、首都圏では規制が厳しい。忠清南道の天安では比較的緩やかだったのだ。

そして、檀国大学や三ミョン大学のようにソウルにある大学もここにキャンパスを移転するという形となった。

大学だけではない。大手のサムソン電子の工場や自動車関連会社、IT産業の工場団地がある。だからか、社員も含めて、若い人が天安には住んでいる。それにともなって、新都市がどんどん開発されているのが現状。

そして韓国技術教育大学(KOREATECH)のように企業が連携しやすいという産学連携を実施できるという点にから、今までチョナンが注目されてきたという背景となっている。

これからの期待

まとめると、以下のようになる

1.首都圏に近い便利な立地

2.ソウルの規制を避けられる地理的利点

3.政府の地方分散政策

4.産業と結びついた教育需要

というメリットが挙げれる。

また、首都圏の住宅価格と比較しても、天安(チョナン)は若者や新婚夫婦、お年寄りが手を出せる値段であることは過ごしやすい街であるといえるだろう。

仁川空港までが2時間というのは結構時間はかかる。それでも、ソウルからも仁川は1時間はかかるのだ。この中部の地域に国際空港ができることを願いつつ、今日はここまでにしたい。

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