韓国在住者が語る黄砂とその対策。黄砂による社会の影響はどこまで来ているのか。

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今日日本でも黄砂の注意報がだされました。もちろん韓国でも昨日から黄砂のニュースになっています。韓国では微細塵といって、微細塵の濃度にとても敏感です。そしてスマフォのアプリをダウンロードして常に注意している人もおおいです。散歩やハイキングの好きな人にとっては本当に厄介な問題でもあります。

1.黄砂 とは

黄砂 とは中国やモンゴルなどの砂漠地帯から砂塵の嵐が吹くことで上昇気流にのって韓国や日本に飛来してくるものです。この砂漠は主にタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠といったところです。年々砂漠化が進んでいると聞いたことがあるかと思います。この砂漠の塵に工業化の進んだ中国などの大気汚染が混じり、人体に影響を及ぼすといわれているのです。

そして様々な微粒子があるのですが、それをまとめて日本では粒子状物質という言葉で置き換えています。英語ではParticulate matter, PArticulatesなどといいます。さらに環境法ではこの粒子の大きさによって人体に危険かどうかをはかります。その単位をマイクロメートルというのですが、10マイクロメートル以下であると健康によくないという判断がされるのです。さらにPM2.5(2.5マイクロメートル以下)という数値はそれよりもより小さくスギ花粉の1000分の1というほどです。では一体どのような被害が考えられまた、実際韓国ではどのような現象として起こっているかみてみましょう。

2.人体への影響は

微細の塵なので目には見えずらいですが、大気をみると薄暗く、また山や高いビルからみるとはっきり黄色くなっているものがみえます。これは塵なのですが、そこに二酸化ケイ素という粘着性のものがあり、人体にはいって付着します。たとえば、鼻や肺などにはいって、炎症を起こすといわれます。

アレルギーのある人はその症状たとえば、くしゃみや鼻水、咳がでたりします。韓国では実際黄砂の注意報がでたときは呼吸器、循環器、眼科の入院が増えるという統計もあります。また、死亡率も上昇しているとのことです。

よって、濃度が高いときは外出をさけるよう注意がだされます。どうしても外出をしなければならないときはマスクをしています。

3.その対策

では対策はどのようにすればいいでしょうか。

2.外出を控える。

3.手洗いうがいを徹底する。

4.家に帰ってきたら、服についた塵をはらう。家にもちこまない。

5.洗濯物は干さない。

などの対策が考えられます。韓国では注意報がだされたら、外にでないように心がけてます。また、マスクをすることが基本になっています。

また、韓国では注意報がだされたときはサムギョプサルのお店が儲かるというはなしがあります。それは豚肉に含まれる不飽和脂肪酸が重金属を排出するという話があるからです。ただし、しっかり証明されてはいません。それほど、人々は敏感になっているのでしょう。

韓国は数十年前にはさほど深刻ではなかったのですが、ここ数年でかなりひどくなりました。万全な対策と国際的な解決が欠かせない深刻なものです。

秋の紅葉のきれいなときですが、外出時はぜひマスク着用を勧めます。

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