アメリカ大統領選挙。バイデン氏が当選後の半島情勢への変化。

史蹟・歴史
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昨日のムン・ジョンイン大統領統一外交安保特保のインタビュー(JTBC 뉴스룸)におけるバイデン氏の勝利となった場合の、バイデン政府による半島への影響について紹介しながら、今後の半島情勢をみてみたい。

1.オバマ政権が掲げた戦略的忍耐は受け継がれるか。

オバマ政権では副大統領であったバイデンはオバマ政権が掲げていた、「戦略的忍耐」によって北朝鮮が自ら滅びの道を行くよう誘導した。

それでは、バイデン氏が当選したら、同じようにオバマ政権’当時の対北政策は引き継がれるか、という質問に、

そうとは限らない。文在寅政権(政府)がバイデン行政府と十分な協議をしたらどこまでも、柔軟な政策が可能であるとみる

と述べた。

トランプ政権と北朝鮮と多くの対話の時間をもちながら、お互いに期待するものを提示したがゆえに、0(ゼロ)から出発することはないであろうという。

特に日米韓の緊密な安保が大切であり、バイデン氏もそれを強調するであろうとみている。

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2.対中政策の半島に対する余波はあるか。

トランプ政権は露骨に中国を”敵”とみなし、中国と敵対する姿勢を見せいていた。

しかし、バイデンは親中になるであろうという見方と同時に、

中国はアメリカのライバルとみるであろうと

予測した。実際2013年に副大統領の時代に延世大学を訪問しながらつぎのようにメッセージを残した。

中国側に偏ることなく、アメリカと一緒に行動しなければならない。

現在韓国ではアメリカと中国の間に入る役割として、韓国に対する高い要求(圧迫)されるという意見がある。つまり、韓国への役割を強調するということである。

それに対しては、バイデンも3国(日米韓)の安保を強調し、中国を警戒することは変わりないと述べている。

3.トランプと金正恩の直接通話(ホット)ラインがなくなる

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南北の対話が大切だ。バイデン氏との直接通話ラインがないことは、より南北間の緊密な関係維持が大切だ

と強調した。

北朝鮮が起こす予想される挑発は

ICBM試験発射と7次核実験である。

これによってバイデン行政府が北朝鮮に注目せるを得なくなるでしょう。

4.北朝鮮や半島に関心が手薄になるのでは

現在アメリカ国内が問題である。選挙後も国内では分裂し、当選後も国内の混乱をどう解決するかが、問われるという状況である。

よって、ムン特保はこれに関連して、来年の7月までは対北政策を打ち出すことはできないとみている。

よって、新しい政府が誕生したあとに、ある程度の時間を要するという見方がある。

北朝鮮の核問題や軍事的な挑発に対しては、反対の立場を表明している。

トランプ政権とかなり異なるといわれるバイデン氏。今まで築いてきたトランプとの関係がなくなり、進展した半島情勢が振り出しに戻るという懸念も聞こえる。

韓国ではトランプ支持よりバイデン支持者が多い。これは、トランプに対する反感のようなものと同時に、米軍基地への経費負担要求などが絡んでいるように思われる。

日本はバイデン政権となった後の、日米安保と同時に、この半島情勢の変化にも神経を尖らせなければならない重要な時にきている。

半島はまだ休戦状態であり、いつ北朝鮮が挑発にであるとも限らないことを日本政府は認識すべきであろう。

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