韓国語通訳者が語る外国語の上達の秘訣。言語思考のスイッチを切り替えること。

仕事・学び
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韓国で通訳をしながら、こういう間違いを犯すことが多々あります。

日本人に日本語で通訳しなければならないのに、

韓国語を話している。

そして、日本の人は

この人何言っているのという表情で、私を見ている。

その瞬間私が日本人に韓国語を話している、ということを悟る。

こんな過ちは私ぐらいしかしないものかもしれませんが、

通訳は頭を二つの言語の両方を使い分けるという、非常に人間離れした行動ではないでしょうか。それも、瞬間に逐次言葉を変えて伝達していかなければならないのです。これは非常に高度な作業だと思います。

そこでそれを外国語の習得ということに置き換えて考えたのです。

そこで見えてきたのは、スイッチの入れ替え。つまり、その国の言葉を頭を切り替えるという作業が必要で、その国の人になりきるということです。

もちろん、母語の干渉(日本語の文法や発音など、育った環境の母語の影響)はあるのですが、一旦外国語を話すことになったら、日本語を忘れなければならない。いや、日本語が障害になってしまうこともあるのです。

だからといって、母国語を捨てましょうというのではありません。母国語は必要なのですが、外国語を話すことになったら、英語なら英語のスタンス、頭、文法で話すことに努めるのです。

他の言葉で言い換えると、その国の人になってしまうことなのです。

1.通訳の経験から

先の通訳の経験からもわかるように、私は日本語を話していると思っても、頭の中やマインドは韓国人なのです。通訳の仕事なので、失敗はゆるされませんが、韓国の言葉で思考しているので、口から自然に韓国語が出てきくるのは当然なのです。

日ごろ、韓国語を見る、聞く、話している者にとっては、日本人であったとしても、思考やマインドは韓国語なのでしょう。これをもっとわかりやすく言うと、人は言語によって思考次に行動、そしてその行動を振り返るという行動を繰り返すのですが、そこに介在しているのは、言語特に文化的な言語です。

文化的な言語とは、何かをみたら、口からすぐに出てくる反射的な言葉が文化的言語。これは私が名付けたもので、学術的に定説となっているわけではありません。

文化的言語を中心にして、人は行動し、考え、生活しているのではないでしょうか。たとえば、1月1日は日本人であればお正月で、新年を迎えたと思うはずです。私はそうではないのです。え?

韓国では新年を祝いません。旧暦だからです。旧正月がきて初めて、何だか新年だという感覚になるのです。

その時に言う言葉は

“「福」をもらってください。”といいます。

この福をもらうか、もらわないかで、一年の幸福が決まるような感覚に襲われるのです。どうしたら、福をもらえるか。

そうすると、人にいいことしなきゃとか、誰かの役に立たなきゃとか思考するので、そこでは韓国語式に考えるようになっているのです。

2.日本語が難しいぞ

私は時々日本の方と国際電話をするのですが、敬語がスムーズに出てこなかったり、謙譲語とかが非常に難しいことを感じます。

日本語が難しい?

そうなのです。日本語は英語やもしかしたら、韓国語より難しい言語かもしれません。ひらがな、カタカナ、漢字まで使い、敬語、尊敬語、謙譲語を使い分け、動詞は活用があり、という外国人から見たら難解だと思います。

ハングルや英語はアルファベット一つだけです。そういう意味では日本人は高度な言語を身に着けているといってもいいのです。言語の構造は思考に影響すると思われるので、それいゆえ、多くの日本人がノーベル賞をもらっているとも思うのです。

3.外国語習得はスイッチの入れ替え。

外国語の習得は、このスイッチの入れ替え。

先ほど話した、文化的言語を取り入れることが大切だと思います。

具体的にどうするのか。

英語なら英語圏に関心をもち、その国の思考を勉強しすること。

次に、50ほどの基本動詞を中心に、主語+動詞を身に着ける。

つまり、動詞を前にもっていくる習慣をつけてしまう。

そして、英語は話せるんだというマインドコントロール、おまじないをかけるのです。そして、

英語圏の人になりきって、話すことです。そのためには、現地へ赴いたり、留学するのはよい機会ですが、

それが、できなければ、オンライン英語などで、英語の思考でコミュニケーションをとることに努めることです。

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