韓国はここ10年で22万人もの人が海外へ移住した。
移民博覧会は人の渦。留学は子供から大学生まで。
私が韓国に住んでいてよく聞くのはだれだれが、ロシアに行った、ベトナムに暮らしてる、日本で職を得た。そんな話は日常茶飯事である。
今特に人気なのはオーストラリア、カナダあたりだと言われる。
これは移民のしやすいさと関連していると思う。
日本でも有名なユン・ソナもカナダ移住を進めているという。
どうして韓国人が移民したいのか。
子供を韓国で育てたくない。韓国の教育に不満を持つ人が多いようだ。
有名校に進学できなければ、就職できない。などの社会。
また、政治や経済、労働環境に不満をもつ人も多い。
正規雇用で働ける機会が少ないなど。
1.ユーチューバー:ハッピーママ
最近知った韓国のおばさん(アジュンマ)のユーチューバーでハッピーママ(オンマ)というチャンネル動画がある。
10年ほど前にカナダに移住した人で、韓国の移民希望者に生き方のメッセージを送り続けている。
彼女のキャッチフレーズは“ハッピー”である。どうしてか。
カナダでは記念日には必ず“ハッピー”何々といって“ハッピー”をつけるからである。
日々ハッピーであられることが大切で、そのように意識してプラス思考で生きていきましょうというメッセージが込められている。
彼女も常に笑顔で動画をとっている。
親近感があって、難しい話しを聞いているという感覚はなく、気楽にききつつ、さらにためになるチャンネルだ。
IELTS 対策母としてカナダに移住した。その経験をもとにアドバイスをしていくという内容である。
彼女が話した内容の中で印象的なことは以下である。
1)異国に行けば、母国とは全く異なる環境であることは当然である。母国の価値観で見てしまっては、悪いところばかり見えてしまって、海外生活はたいへんだ。
2)都市よりも田舎の方がいい。それはカレッジで短い期間で修了し、早く次の段階に進み、職につくことである。
彼女はマニトバで数年間子供と過ごしたという。
2.マニトバの移民プログラム
マニトバ州はカナダのちょうど真ん中に位置している。都市はウィニペグという。
ここは人口も少なく、有益な人材を確保し、適当な人材がいれば、連邦政府に推薦するという仕組みである。
そのプログラムが、MPNPと呼ばれ、Mnitoba Provincial Nominee Programである。マニトバ州のノミニープログラムだ。
簡略ではあるが、このプログラムの概要はマニトバ州の学校を修了し、6か月以上の就労経験で申請ができるというもの。
マニトバ州のプログラムは他の州のものに比べて、通りやすいという。
カナダや特に地方の州は人が不足していて、労働人口が減りつつある中、有能な人材を必要としているのである。
それゆえ、他の州よりは永住がとりやすいのである。というのが、よく言われる話し、噂である。実際はどうなのか、それはわからない。
あるブログでは、マニトバは人がいなくて、お店もあまりないところから、オファーをしてくれる職自体を見つけるのが大変だという。
マニトバが出している条件に満たす職を見つけるのが、たいへんなのである。
一長一短がある。そこを見極めることも大切だろう。
条件を満たしたとしても、その先のことも考慮にいれることが必要ということなのである。
3.移民と逆移民の狭間で。
ハッピーママはいう。
誰もが同じ状況や条件はない。一人一人が情報に惑わされずに、自分の力で調査していく必要があると。
たしかに、その通りである。全ては自分の意志や行動力そして、自らの主観でどう解釈するかにかかっているのではないかと思う。
また、マニトバは何もないという噂があったり、バンクーバーは犯罪が多い、気候がよくない。といったことはあるが、それも自らの捉え方次第で、”ハッピー”になるし、”ハッピー”になれない、という。
ハッピーは自分の主観的なものだからである。
韓国は移民は多い。しかし、海外生活の厳しさや、思い描いたものとは異なるといった理由で、逆に韓国に戻る人も少なくない。
それは韓国が依然と比べて、先進国に入り、相応の暮らしができるからであろう。逆にカナダやオーストラリアなどの小都市と比べると、ソウルや近郊都市の暮らしが断然いいのである。
今は情報があふれている。このブログにしてもそうであるが。
しかし、大切なことは直接自分で調査し、赴き、自らが見て感じることが必要かもしれない。
他人の言葉を鵜呑みにして、それだけを信じるのは危険でもある。
英語圏であれば、直接サイトに入り、調べたり、現地に足を運ぼうとする、意欲も必要なのである。
遠回りのようで、それが近道かもしれない。
急がば回れである。
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