韓国:江華島(カンファド)の史跡散策。江華島ってどんなところ。古代から近代までの遺跡に触れることで、韓国の歴史が見えてくる。

散策・旅行
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江華島(カンファド)。日本語

では江華島(こうかどう)。日本人には近代の歴史に出てくる、「江華島事件」で知られているのではないだろうか。

ソウルの北西50キロ、漢江の西の河口にあり、インチョン市に属する島だ。

ただ島といっても濟州道、巨濟島、南海島、珍島に続き韓国で5番目に大きい広さで、面積は410平方キロメートルである。

実際に足を運んでみると、かなり大きいことが実感できる。

特に有名なのが檀君神話に出てくる檀君が築いたとされる祭壇である、摩尼山(マニサン)であろう。

この日はそんな檀君神話にちなんで、韓国の開天節(ケチョンジョル)、日本でいう建国記念日の日に足を運んだ。

1.ソウルからアクセス

ソウルからのアクセスは3000番のバス。

乗る場所はいろいろであるが、私は金浦空港から金浦ゴールドラインに乗ってのコルポプッピョン(걸포북변역)駅の1番で口からでからであった。大体の位置関係はこちら。

ソウルからだと新村(シンチョン)、弘大(ホンデ)、合井(ハッチョン)駅から乗車できるようだ。

新村駅(2号線)の場合、1番出口を出て、現代デパートの前から3000番のバス乗車。

カンファ島までの道は結構混むかもしれない。その日は休日だったこともあったであろうが、道が一本なので島まで行くにはその道しかなく、車が渋滞するのであろう。よってバスに乗る時間は意外と長い。

約1時間半以上は見ておくことをお勧めする。(バスの中で食べられる間食があればいい)

2.ターミナル下車

そうこうしているうちに、大きな橋が見えてくる。陸地と島を結ぶ橋唯一の橋であるが、ここを通過すると島の北側だ。

橋を渡れば、すぐにターミナルに到着。ターミナルの中も飲み物やお菓子などが売っている。市内までは市内バスはあるが、

私は史跡散策が目的なので、歩いて市内まで行った。ちょうどその日は選挙の前日かなんかで、結構市内は騒然としていた。

ただスタバもあるし、マムズタッチ(monstouch)あり、ところどころ休憩ができるのがいい。

3.市内では

さて史跡散策ではあるが、市内には山城(サンソン)の東西南北の門がある。それを見るのがいいだろう。

カンファ山城 東門

私は東の門から入った。そこから高麗時代の宮殿跡が通じる道がある。

少し坂を上るのだが、その道から市内が見えてきっと眺めはいいだろう。

昔の山城のことに思いをはせながら、歩くといいかもしれない。

市内とは異なり、非常に閑静で、散歩するのにいいと思う。

4.高麗宮殿跡(高麗宮址(コリョグンジ))

10分ほど歩くと、高麗時代にモンゴルの侵攻から王族をはじめ政権であった崔氏が遷都した高麗宮址(コリョグンジ)が見えてくる。

入場料は大人900ウォン、子供は600ウォン。

階段を上ると、敷地が見えてくる。ここは朝鮮時代にも王族の休憩所や図書館などで使われ、高麗時代の宮殿は近代になって列強の砲台によって破壊されてしまったという。

現在のものは復元したものであろう。

それでも、江華島(カンファド)の中心的な役割をした地であること思いをはせながら、歩くといいと思う。

私はこの地に来た王族や政府役人が陸地に残した民たちをどのように思っていたのか、考えてみた。民はモンゴルの侵攻を7回も受け、必死の陸地で防衛をしていった。中には城を完全に守り切ったところもあった。武器もろくに使えない民衆はどのようにして戦ったのか、民衆の必死の戦いが目に映るようだった。

散策が終わり、外にでると、下り坂がある。そこを下っていくと市内にまたでる。

5.コインドル

そこからタクシーかバスで江華歴史観に向かう。

先史時代から近世までの遺跡などが観覧できる。国防遺跡と名付けられていることからも、江華島は歴史的に国防のための避難場所でもあったのだろう。

歴史観は9時から18時まで(11月12月は17時まで)なので、時間に余裕をもったほうがいい。

ただこの歴史観もいいが、そこからすぐに歩いて公園のほうに出向くと、コインドルがみえる。

これは支石墓、ドルメン、巨石とも呼ばれ、古代の石墓の一つだという。また、祭壇としても使われたといわれている。

韓国には3000余りのコインドルが分布する。このコインドルは当時の人々の精神世界を垣間見れるということで、価値のある史跡であろう。

6.江華島の南

今回は北側だけを回ったが、南も見どころがある。

一つは摩尼山(マニサン)、伝燈寺(チョンドンサ)、廣城堡(クァンソンボ)がある。

摩尼山(マニサン)に関してはすでに記した。

特に廣城堡(クァンソンボ)は南東部に位置する防衛する海岸線だ。1866年にフランス軍との交戦が行われた。

1871年にはアメリカとの砲撃戦を繰り広げた。また1875年の江華島事件(1875年、日本の軍艦雲揚号が江華島に侵入し、交戦の結果砲台を破壊した事件、そののち日朝修好条規が締結される。)の舞台でもある。

江華島は日帰りでもいいが、よりゆっくり時間をかけて回りたい場合は、ペンションやモーテルを利用できる。

何よりも一つの島に歴史が古代から高麗、朝鮮、近代とすべての歴史過程が史跡によって知ることができるので、島への旅行の価値はある。

映像はファナムチャンネルでもアップしています。こちらもどうぞ。

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