1.日本との違い。その1:いかに主張するか。
まず、日本と韓国は似ているようで、似ていない。ここが難しいのではないでしょうか。容姿などが似ているので、自分たちと同じだ。わかってもらえるだろう。という先入観から入ると、誤解が生まれたり、問題が発生してしまうのです。
つまり、まずは韓国も外国で、韓国と日本は違うというところから出発することが大切なのではないかと思います。
まず、その中で代表的な違いを3つほど挙げます。
日本には「おもいやり」や相手の立場に考えて物事を考えたり、配慮することが教えられ、美徳と考えます。
まずは、人の立場に考えて、相手の話を聞くこと。聞き上手が、話上手なわけです。
が、「韓国は話し上手は話し上手」です。
もちろん思いやるという行為や配慮ということはありますが、相対的に、日本よりはその美徳意識はないでしょう。
ただ、相手を尊敬するということはあります。それは、どんなときか。
相手の主張や考えが「理」にかなっている、理屈にかなっていると考えたときは、受け入れるのです。最初から、相手の立場を考えようというのではなく、相手にアクションがあり、主張があって始めて、認めるということなのです。
会議などは、とにかく、主張しあいます。自分の考えを「理」に適っているように説明するように努めています。
しかし、目上の人や上司の場合はすこし別で、ある程度相手の立場を考慮しつつ、自分はこう考えていると話します。無条件に受け入れることはないでしょう。
日本人からすると、私が理解し配慮してるのだから、私の立場ぐらい理解してくれるだろう、こちらが理解すれば、相手は考慮してくれるだろうと、思うのですが、そういうことはないでしょう。
よって、主張することは、必ず、主張しつつ、そこから、解決策を見出すという方法がいいでしょう。
2.その2:近くなりたい。
日本人はある程度、距離を置くことで、長く、そして負担のない関係を築こうとします。
韓国は、近くなると、もっと近くなって、それによって、長い付き合いを持続できると思うのです。
そして、近くなればなるほど、要求もしてくるし、ふざけあうし、冗談も言い合う、さらには、平気で悪口なども言い始めたりします。
そうなると、もうこの人とは少し距離を置こうという風に考えてしまうかもしれませんが、韓国人からすると、その雰囲気を感じて、とても冷たいな、人間味がないなと判断してしまったりするのです。
一緒に食事に言ったり、お酒を飲んで、近くなろうとするのが韓国人です。
またこれも日本にはあまりないかもしれませんが、どんどん見知らぬ人が紹介され、その知り合いの輪が広がっていくことがあります。
この人と知り合いたいのに、色々な人がかかわってくるので、すこし当惑するかもしれません。
3.その3:ウリと他人
韓国人がよくつかう「ウリ」という言葉。これは私たちという意味になるのですが、この私たちと他人の境界線が強くひかれています。
つまり、「ウリ」ではない人たちには、関心をもたない、親切にしないし、挨拶はしない。
では「ウリ」とは誰なのか。
これは、仲良くなった友達、家族、同僚、組織のメンバーなどとなります。他人は知らない人、それ以外の人。人によってはお客さんもそのうちに入るかもしれません。
たまにお客さんにはつっけんどんで愛想がなかったりするのも「ウリ」ではないからであると言えるでしょう。
日本は誰にでも親切にすること。家族、友達に対してはつっけんどんであったりしますが、他人、お客さんには愛想よくふるまうといった感じで、ずいぶん相手に対する態度が違っているのが興味深いです。
韓国人からすると、日本に旅行などをして帰ってくると、日本人の印象が、「とても親切」に映ってしまうのもこのためなのです。
4.まとめ
以上の3つ、韓国の人間関係としてあげましたが、こらはすべての人に当てはまるということはないので、そのことは理解していただければと思います。
同じ国の人でも、地域や育った環境、性格などで違ってくるものです。
それでも、以上のことを知っていることで、日本と海外の文化の違いを垣間見ることは大切かと思います。
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