私は最近同僚とカフェで話しをしていて、ある同僚の子供のために何をプレゼントするかで話題となった。
私は真っ先にかわいいぬいぐるみかおもちゃかなと思いきや、
まっさきに
お金 それとも 金(きん)
と提案がなされた。
子供にしかも一歳の子供に金とは。非常に違和感を覚えた。
おいおい「金(きん)」なんて子供にあげてその価値がわかるのかな?と疑問であった。
韓国には金を取り扱うお店がけっこうある。市内だけではなくても、近所にもあったりする。金の指輪や金のブレスレット。
私はあまり縁がないと思い、素通りしていたが、韓国では普通に日常利用されるお店だ。
確かに私も「金」をもらった経験があった。小さいキーホルダーで豚のものであった。金のものなのである。いまも大切に保存している。小さいから別にかさばらない。
たしかにそうだった。小さいし、どこにいくにももっていける。いつでもお金に換えられる。
子供が大きくなったら、金をお金に換えることができる。それを見込んで、大人たちは金をプレゼントというわけだ。
さらにその金は指輪にしてあげるのだという。指輪って。子供に?
と反論したくなったが、いつでもそうだが、韓国人の話しの流れを止めないためにも、しったかぶりしてただ頷いていた。
子供に
「金の指輪」
これが韓国の文化なのだろう。
指輪というと何だか、位が高い子供つまり
皇子、王女のように感じませんか?
韓国はよく皇子やお姫(皇女)と子供にむかって使っています。
生まれた赤ちゃんそして幼児たちは、みは皇子や皇女なのである。だから
「指輪」をつけることで、その品格が備わってくるというものだろう。
韓国に何十年住んでいても、毎日異文化を体験する。次から次へと日本とは異なる風習を見たり聞いたりする。でも日本もたしかにお雛様や兜などは
外国人からみたら不思議で、珍しい風習といえるのである。
ひな人形はとくにすごいものを感じるだろう。部屋にあれだけの人形を飾るのだからだ。
子供に関する風習を注意深く見つめることで、その国の文化がみえてくるかもしれない。
韓国は生まれる子供はみな皇子王女だ。
100日のお祝いとトルちゃんち(一歳の誕生日)、親戚中が集まる。
そして同僚も駆けつける。週末はとにかく結婚式だ、トルちゃんちだ、なんだかんだと、韓国の人は忙しい。
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