NHKスペシャル「アイアンロード知られざる古代文明の道」から、スキタイと騎馬民族征服説を考える。

日本の中の韓国
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昨日NHKのスペシャル番組を見ていたら、「アイアンロード~知られざる古代文明の道」というものが放送されてました。

シルクロードより古い「文明の道」があり、の生産に長けていた、民族特にスキタイ帝国を紹介していました。

スキタイ帝国は紀元前9世紀から4世紀にかけて、広大な帝国を築き上げたとされています。

また、スキタイは遊牧民として記録に残されているだけでなく、高度な鉄の生産の技術を備えていたということです。

ヘロドトス(前5世紀ギリシアの史家、アテナイやスパルタなどの歴史を叙述)によってスキタイの生活が記録されていたのでですが、その具体的な様子は多くの謎がありました。

しかし、最近の考古学による研究で、スキタイやその後の騎馬民族の様子がわかってきたというのです。

それが、このアイアンロードという道

シルクロードとな異なる道上に多くの帝国が築かれていたというのです。

最も突出した、技術は「鉄」でした。その鉄の生産が彼らをして、領土を広める糧となったといいます。

以前江上浪夫氏が「騎馬民族征服王朝説」というものを発表しました。

日本民族文化の源流や日本国家の形成はこの騎馬民族による影響が大きいというものです。

特に注目されたのは、東北アジアの扶余系騎馬民族の辰王朝によって、4世紀末ないし5世紀ごろに大和朝廷が創始されたというのです。これは学会に多くの論議を巻き起こしました。

実際、騎馬民族が韓半島と日本列島の間を海を渡って騎馬民族がやってきたかは未知数ですが、騎馬民族や鉄の影響はあったのではないかと思っています。

直接的な影響はあったかは不明なのですが、韓半島の南に位置する慶尚南道には「加羅」という小国が連合を組んでおり、これらの国は「鉄」を生産できる技術があったことで知られています。

位置的にも九州に近く、日本の天孫降臨と類似する神話が「加羅」とくに「伽耶」の神話にあるのです。

それはともかく、「騎馬民族征服説」を考えるときその証として、記紀などの日本神話に、ギリシア神話の要素があることも吉田敦彦氏が明らかにしています。日本神話はこのように大陸の影響を受けながら、成り立っていたことが予想されます。もちろん土着の要素も残ってはいるとは思いますが、大陸や半島の影響は無視できないようです。

日本神話の源流 (講談社学術文庫)

日本の古代を考えるとき、このユーラシア大陸や韓半島を抜きには考えられないようです。そこで、スキタイなどが、支配圏を拡大するためには、何かしらの技術なり崇拝しうるものが必要です。

そこで、この「鉄」は格好の支配圏拡大の役割を担っていたことは充分考えられます。

また、宗教的な崇拝の対象でもあったと言えます。日本の神話では3種の神器の一つが剣なのです。よって、「鉄」つまりアイアンは、権力や支配するのに大きな役割を持っていたことは考えられます。

「鉄」を崇拝した集団の渡来がここに注目されていいではないでしょうか。

『古事記』の日本神話と韓国【韓国朝鮮を知る】
日本神話と韓国についてはこの動画をご覧ください。

では、鉄の伝来や騎馬民族の移動という観点から考えますと、民族の渡来、そして渡来系氏族が浮かび上がります。

その代表的なものが「秦氏」や「漢氏」といったことろでしょう。

秦氏は、鉄の技術だけでなく、養蚕、灌漑用水、宗教など、数えきれないほどの先進技術や文化を日本にもたらしています。秦氏のアイデンティティーを考えるとき、このアイアンロードも考慮にいれることが可能でしょうか。

西のギリシア・ローマと東の国、日本。これほどかけ離れた間にも移動の流れがあったことは興味深いものです。

まだ、多くの発見や考察が必要かもしれませんが、この秦氏の原郷に関してはユーラシア大陸を縦横無尽に活躍した、このスキタイとの関係を考えることができないでしょうか。

いづれにせよ、「鉄」の生産技術が列島に渡ってきたと考えるのは穏当かもいしれません。

シルクロードだけではなく、アイアンロードの発見は、新たな日本誕生の起源を模索できる要素となるのは間違いないのです。

アイアンロードの発見が今後進むにつれ、日本古代、秦氏、騎馬民族といったものが明らかになる日が遠くないとも考えられます。

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