今回はポーランドの首都ワルシャワ地区の風景を描いてみました。簡単ではありませんでしたが、練習にはなりました。

<目次>
- 絵の背景
- スケッチ作業の感想
- ポーランドの精神
1.絵の背景
ここはポーランドの首都ワルシャワ。ポーランドは北はバルト海に面し、ドイツと国境を接し、ドイツとロシアの間にある国です。またワルシャワを英語でwarszawaと記すようです。ここは第二次世界大戦ドイツの攻撃で壊滅したそうで、20万人が犠牲となった地区です。あのワルシャワゲットーで有名で、ユダヤ人の住む地区がありました。しかし、私はこの地区がこれほどまで戦争の犠牲になったことを知らずに描いていました。日々犠牲者のための黙とうの時間があります。
その後、この地区について調べながら、再建されたものと知ったのです。その地区の名前はワルシャワ歴史地区といい、世界遺産に登録されたそうです。世界には素晴らしい景観をもつ都市がたくさんありますが、意外と調べて見ると、その歴史は悲惨なものであることがあります。そんな、歴史を知ってみたり、絵を描いたりするのはまた、作業するにも熱がはいりますね。
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ヨーロッパも一様に同じ風景だとか、同じ歴史だと解するのは誤解を生むのかもしれません。ただきれいだとか、美しいだけにとどまらず、その背景を知ることはもっとたいせつなことなのかもしれません。
ドイツの侵攻で市民がワルシャワ蜂起といって抵抗していたことを知ると、ポーランド人の精神の強さと逞しさをしるようです。ソ連の衛星国であったのですが、自由選挙の結果、1989年に現在のポーランド共和国となりました。
それが、この風景にも現れていると思われます。
2.スケッチ作業の感想
では実際作業したときの状況はどうっだでしょうか。じつは、初めからここがワルシャワでそういった歴史的背景があることを知らずに描いていたのです。最初は建物が入り組んで複雑だという印象と、赤の屋根が目立っていました。単にきれいな街だなという程度でした。
この屋根と建物の集合体の調和をうまく表現しようとしたのですが、手ごわかったようです。最初のスケッチがバランスを失い、また手前をさらっと描いてしまいました。
何度も何度も色を重ねていくたびに、色が全体的に濃くなってしまったようです。それでも終わってみて、とにかく最後までやり抜いたという安堵感と達成感はありました。
さらに、このワルシャワの歴史に触れながら、建物のイメージがやはり不屈の精神、何事にも屈しない心を象徴しているようで、我ながら満足しました。
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3.ポーランドの精神
今回絵を描きながら、思ったことはヨーロッパの風景も国によってその背景がことなることで、また違った味をみせることに気づきました。どことなく、ヨーロッパというと教会を中心として美しい建物がきれいに並んでいるというイメージを思い出させますが、もっと深く突き詰めると、そこには悲しい歴史が刻みこまれているのだということを知りました。
表面的なものだけではなく、外観からははかりしれないもとをくみとることも大切なのではないでしょうか。そこから、また違った見方や、描き方ができるのであると思いました。
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