韓国では現在大統領の支持が急激に下がっています。
ムン・ジェイン(文在寅)への政治的な失策を訴えてます。
現在弾劾への要求も90万となっているのです。
こんかいのコロナウィルスで露呈した大統領の思惑は何だったのか。
まさに中国寄りの外交でしょう。
京畿大学のチョ・ソンファン教授の話を紹介します。
1.中国からの入国を拒否できなかった
これは一番大きかったのでしょう。
拡散が始まった、19日前に大統領はウィルスの終息を発表するほどでした。
しかし、19日以降急激に増加。収集がつかなくなりました。
チョ教授によると、中国からの入国拒否ができない理由が明らかにある。
それは、韓国が中国と「運命共同体」であるという考え方がある。
ムン大統領は中国主席習近平に対して中国訪問に発した言葉だそうです。
韓国と中国は運命共同体だと。
ここに経済共同体なら、理解ができるが、運命共同体というのは、中国を王朝として崇めているという解釈な成り立つほどなのです。
もちろん、経済的に韓国は中国に依存しています。
それならば、経済共同体といってもおかしくないのですが。
どうしてか。

それは、思想的に中国をモデルにするところがあるからだとチョ教授は説明します。
韓国は保守派と進歩派にわかれます。
前の朴クネ前大統領は保守派、ムン大統領は進歩派。
大統領の力は特に人事権に影響されます。ほとんどが大統領によって動かされていると言われています。
まさに韓国大統領が「帝王的な大統領」といわれるゆえんです。
コロナへの対策もほとんどが大統領の意思で動かざるをえません。
チョ教授が言うには、ムン大統領は医学的な助言などは一切無視して、政治的な状況をみて判断したというのです。
4月には総選挙が控えています。
ウィルス拡散より選挙に焦点があてられていた可能性は否定できないでしょう。
2.中国への依存がある政権
韓国はまだ資本主義を基盤にした、民主主義の国として、国政が運営されていますが、
ムン大統領の思惑は、中国のような共産主義と資本主義をうまく融合させた社会主義国家を目指すところにあるといいます。
北朝鮮と調和をはかり、協力的なところからもわかるのです。
しかし、いずれにせよ、韓国の大統領制にもそのような要素があるから、しかたがないともいえるでしょう。
韓国の大統領は再選はなく、一度きりです。
5年間弾劾裁判がなければ、そのまま政権は維持されるのです。
一度大統領が変わると一気に政権の色、人事、企業の幹部までかわるといわれます。
大統領一色に染まるといえるでしょう。
それほど、権力は巨大なのです。
それゆえに、伝染病への政策もある面、民主的ではなかったと非難されるのでしょう。
今後の韓国政治の動向は注目されます。

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