終末とはこういうことだったのか。と思わせる最近の世界情勢です。
アメリカは宣戦を布告しました。コロナウイルスにです。
あるCNNの解説者はいいます。今は、政府を信じるよりも、自分自身そして家族を守ることだと。涙ながらに話していたのが印象的でした。
そんな中、スーパーには列を作り、食品や日常品を買い求める行列ができます。とくに、トイレットペーパーの奪い合いは見ててむなしくもなります。
さらに、アジア系への人種差別、嫌悪、襲撃事件まで起こり始めます。
どうして、このようなことが起きるのでしょうか。
そのキーワードは「死」です。「死」をまじかに人は不安になる。これが人間の心理だといいます。
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1.「死」への不安から起こる嫌悪
「死」は破壊という意味あいもあります。これは、「病気」「感染」「不潔」こういものと関連しているのです。
これらのものを特に人は嫌悪します。
ホラー映画や、人の感染をテーマにしたものは、嫌悪しますよね。
今、まさにこれら 「病気」「感染」「不潔」 は人が恐れている代表的なものなのです。
ではその嫌悪の対象はどこなのか。ウィルスは肉眼では判別しません。ほとんど見えないといってもいいのです。
よって、目に見えるものを忌避、嫌悪することでその嫌悪感を代理満足させます。それがアジア系への嫌悪へとつながります。
もちろん、コロナが中国が感染源だということもあるのですが、もともと北米ではアジア系、南米、そして黒人などに対する差別が絶えないのです。

そこで、この機に一気にそれが形となって爆発し、白昼堂々と行われるようになったといもいえるでしょう。
アジア系だからという理由で、殴られたり、車に落書き、など被害は続出しています。
海外で生活している人にとって、この差別ということは一度は経験あるいは深刻に考えたテーマではないかとおもいます。
そして、それが今や日本人にもターゲットとして現実味を帯びてきているのです。
2.トイレット・ペーパーの買占め
トイレットペーパーがここまで人気のある日常品だとは、はじめて気づいた人が多いのではないでしょうか。
これももしかしたら、「死」への不安を解消するために、買占めをしているのではないでしょうか。
まずその大きさに注目します。まとめて買うとけっこうの大きさです。この大きさに満足しているともいわれます。

次に、マスクにも代用できるといった安心感です。そこまで代用は難しいでしょうが、買っておくことで安心する。という心理です。
三つ目に「白「」という色に感染から守ってくれる安心感を与えるのかもしれません。病院や医者が白をまとっていることと関連しています。

3.「生」と「死」の狭間で
人は「生」に関するもには安心するといいます。
生まれること、誕生日、生殖などといったものです。これらは肯定的に考えるのですが、逆に「死」につながる「感染、病気、不潔」には嫌悪感をしめします。
今日の朝『心配事の9割は起こらない」という本を読んでいました。道元は『正法眼蔵』で
生を明らめ死を明らむるは仏家一大事の因縁なり
と生と死とはどういうことなのかを明らかにすることが使命だと感じ
生きているときには行ききる。死ぬるときには死にきる
という言葉を残したといいます。
この本の解説では、生きているときに「死」を思うと不安になる。そして死がすべての終わりだと思いはじめると不安になったり、恐れをいだいたりすると記しています。
よって、ひたすら毎日を一生懸命いきることを提唱しています。
21世紀これほど、人は「死」ということを突き付けられた時はなかったのではないでしょうか。
まさにアメリカが宣言した非常事態であり、戦時状態なのです。
「死」と隣り合わせのとき、「生」とは何か。「死」とは何かを真剣に考えるようになるのでしょう。
しかし、「死」ばかりを恐れていては、解決はしません。
道元が残した言葉のように、今を生きるときは生きキル。
つまり今一生懸命生きる。これしかないのかもしかないのです。
そして「死」というものが目の前に立ちはだかるからこそ、
人は生命の尊さ、家族の尊さ、仕事の尊さ、そして民族の尊さを悟れるのです。その機会が今この試練の時であると考えます。
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